形成外科
最終更新日:2024年7月24日
診療科からのお知らせ
形成外科とは、身体の表面の異常や変形などに対して、主に手術や特殊な技術を使って、機能だけでなく形態的にも、より正常に近づけることを目的とした、外科系の専門領域です。特に以下の疾患の治療に力を入れています。
診療内容・特色
主な症例
顔面外傷
切り傷、擦り傷などのいわゆる「けが」。傷の種類や程度によって、異物を除去して洗浄し、縫合したり、軟膏処置を行ったりします。テーピングやUVケアの指導等、傷をなるべくきれいに治す工夫をしています。
顔面の骨折
鼻骨骨折、頬骨骨折、眼窩壁骨折などの診断、手術を行っています。
熱傷(やけど)
通院治療から深いやけどに対する植皮術、後遺症治療を行っています。植皮術は入院が必要になります。
皮膚良性腫瘍
ほくろ、いぼ、粉瘤、脂肪腫など、いわゆる皮膚のできもの全般です。手術の必要なものについてはできるだけ傷跡が目立たないように整容面にも配慮した治療を行なっていますので是非御相談ください。
皮膚悪性腫瘍
確実な切除を行う必要があるため、切除後の皮膚欠損が大きくなります。切除する場所や範囲、深さによって、皮膚を移植したり近くの組織を移動させたりして修復します。
瘢痕(きずあと)、瘢痕拘縮、ケロイド
目立つ傷あとを目立ちにくくする治療、手術を行っています。また、「けが」や「やけど」の跡がつっぱって口や目、関節の動きを妨げることがあり、手術等で動きを改善させる治療を行います。
眼瞼下垂
上まぶたが垂れ下がった状態です。まぶたの皮膚の一部を切除したり、まぶたの筋肉を縫い縮めることにより物を見やすくします。治療により肩こりや頭痛が改善することもあります。
(注)眼瞼下垂手術を希望の方は、かかりつけ眼科またはお近くの眼科での診察を受け、なるべく紹介状を持参し受診してください。
生まれつきの異常
生まれつきの耳の変形や手指の変形、臍突出(でべそ)などの診療を行っています。
陥入爪
主に手術による治療を行っています。
わきが、腋窩多汗症
手術による治療を行っています。ボトックス治療は行っておりません。わきの多汗症については、保険診療による外用薬治療も行っています。
睫毛内反症(逆さまつげ)
手術による治療を行っています。
あざ、外傷性刺青
レーザー治療が適応となるものは、関連病院等に紹介させていただきます。
診療実績
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | |
---|---|---|---|---|
新入院患者数 | 48 | 56 | 29 | 37 |
外来患者数 | 2,532 | 2,521 | 2,432 | 2,338 |
疾患大分類手技数 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 |
---|---|---|---|
外傷 | 81 | 59 | 70 |
腫瘍 | 162 | 148 | 205 |
瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド | 0 | 4 | 2 |
難治性潰瘍 | 3 | 4 | 4 |
炎症、変性疾患 | 44 | 41 | 22 |
美容(手術) | 2 | 0 | 1 |
その他 | 25 | 24 | 24 |
Extraレーザー治療 | 6 | 2 | 6 |
手術実績は全身麻酔、腰麻、伝達麻酔、局所麻酔等の合算数
ドクタープロフィール
森 和歌子(もり わかこ)
役職:形成外科部長
卒年:2002年
資格等
日本形成外科学会領域指導医
日本形成外科学会形成外科専門医
日本形成外科学会皮膚腫瘍外科分野指導医
日本形成外科学会小児形成外科分野指導医
得意分野
形成外科一般