DPCデータを用いた病院指標(令和元年度)
最終更新日:2020年9月30日
令和元年度 津島市民病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1.年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 40 | 92 | 133 | 163 | 316 | 438 | 758 | 1746 | 1530 | 441 |
2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
●呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 肺生検 | 46 | 5.30 | 3.34 | 6.5% | 72.72 | PDF |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 40 | 35.90 | 20.84 | 30.0% | 83.88 | |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 化学療法 | 27 | 11.00 | 9.59 | 0% | 70.56 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 | 25 | 38.56 | 18.84 | 12.0% | 79.44 | |
040200xx99x00x | 気胸 | 25 | 17.24 | 9.11 | 32.0% | 41.76 |
呼吸器内科で入院が最も多い疾患は、「肺の悪性腫瘍 肺生検」です。胸部X線異常陰影などで肺癌が疑われた場合、通常、診断を確定するために「経気管支的肺生検」(気管支鏡という内視鏡を用いて、気管支を通って肺を生検する方法)」を行います。「経気管支的肺生検」で診断が確定できなかった場合や「経気管支的」には病巣へのアプローチが困難な場合は「CTガイド下経皮肺生検」(リアルタイムでCTの画像を確認しながら、体の外から針を刺して肺を生検する方法)を行います。どちらも広く一般に行われる検査ですが、より安全に行うため、入院の元で行っています。
呼吸器内科の入院で2番目に多い疾患は「誤嚥性肺炎」で、口の中の食べ物や唾液などが、誤って気管の中に流れこんでしまうために起こる肺炎です。ご高齢や脳血管疾患のために嚥下の機能が低下した場合に起こる疾患で、口の中を清潔に保つことや、食べ物や唾液をきちんと飲み込めるように訓練することが重要になります。
3番目に多い疾患は、「肺の悪性腫瘍 化学療法」で、手術の適応がない肺癌の患者さんに対して行われる治療です。化学療法は通常4回行われ、1回目は入院で、2~4回目は主に外来で行います。最近は、従来からのいわゆる“抗癌剤”の他に、細胞の増殖過程をピンポイントで阻害する“分子標的薬”による治療や、免疫系を介して癌細胞の治療をめざす、“免疫チェックポイント阻害剤”による治療の割合も増えてきています。
4番目に多い疾患は、「間質性肺炎」の患者さんです。徐々にあるいは急速に呼吸不全・呼吸困難症状が進行し、最終的には人工呼吸器治療を行っても助からないこともしばしば見られる厳しい疾患です。最近は線維化を防ぐ複数の薬剤が使用できるようになり、今後少しずつでも予後が改善されていくことが期待されます。
5番目に多い疾患は、「気胸」の患者さんです。肺が破れて縮んでしまう疾患で、軽度の場合は自宅で安静、中等度以上の場合は入院下で持続胸腔ドレナージ治療を行います。それでも治らない場合は手術治療が考慮されます。
呼吸器内科の入院で2番目に多い疾患は「誤嚥性肺炎」で、口の中の食べ物や唾液などが、誤って気管の中に流れこんでしまうために起こる肺炎です。ご高齢や脳血管疾患のために嚥下の機能が低下した場合に起こる疾患で、口の中を清潔に保つことや、食べ物や唾液をきちんと飲み込めるように訓練することが重要になります。
3番目に多い疾患は、「肺の悪性腫瘍 化学療法」で、手術の適応がない肺癌の患者さんに対して行われる治療です。化学療法は通常4回行われ、1回目は入院で、2~4回目は主に外来で行います。最近は、従来からのいわゆる“抗癌剤”の他に、細胞の増殖過程をピンポイントで阻害する“分子標的薬”による治療や、免疫系を介して癌細胞の治療をめざす、“免疫チェックポイント阻害剤”による治療の割合も増えてきています。
4番目に多い疾患は、「間質性肺炎」の患者さんです。徐々にあるいは急速に呼吸不全・呼吸困難症状が進行し、最終的には人工呼吸器治療を行っても助からないこともしばしば見られる厳しい疾患です。最近は線維化を防ぐ複数の薬剤が使用できるようになり、今後少しずつでも予後が改善されていくことが期待されます。
5番目に多い疾患は、「気胸」の患者さんです。肺が破れて縮んでしまう疾患で、軽度の場合は自宅で安静、中等度以上の場合は入院下で持続胸腔ドレナージ治療を行います。それでも治らない場合は手術治療が考慮されます。
●消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xx0x | 大腸ポリープ 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 115 | 2.17 | 2.63 | 0% | 68.36 | PDF |
060340xx03x00x | 胆管結石、胆管炎 内視鏡的手術あり | 72 | 10.32 | 9.79 | 1.4% | 75.21 | PDF |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 43 | 33.02 | 20.84 | 30.2% | 85.23 | |
060102xx99xxxx | 大腸憩室性疾患 | 27 | 7.37 | 7.65 | 0% | 61.00 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | 23 | 14.78 | 12.58 | 4.3% | 80.43 |
近年癌の中では男女とも大腸癌の患者数の増加が目立ちます。内視鏡検査を行うと、大腸にポリープが見つかることは珍しくありません。ポリープの多くは「腺腫」という良性の腫瘍ですが、中には数年のうちに増大し癌に変わることがあるため、必要に応じて内視鏡的に切除します(1位)。胆のうにできる胆石は良く知られていますが、胆のうから十二指腸への通路である総胆管にも結石ができることがあります。結石は通常無症状ですが、結石で胆汁の流れが滞ると腹痛と腹痛や発熱を生じ、時には生命に関わる胆管炎や敗血症を引き起こします(2位)。高齢になると飲み込むことが上手くできなくなり、しばしば誤嚥性肺炎を生じます。多くの患者さんがいるため、内科系医師が分担して治療にあたります(3位)。憩室とは腸の壁が薄くなり、数ミリ大の袋状に突出しした状態です。存在自体は珍しくなく通常は無症状ですが、突然の下血(憩室出血)や腹痛・発熱(憩室炎)を起こすことがあります。また時に憩室に穴が開き(穿孔)手術を要することがあります(4位)。腎盂腎炎などの尿路感染症は高齢者に多く、時に敗血症など重篤な状態の原因となります。誤嚥性肺炎同様、内科系の医師が科に関わらず担当します(5位)。
●循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx02000x | 狭心症 経皮的冠動脈形成術 | 96 | 4.38 | 4.40 | 0% | 71.78 | PDF |
050130xx99000x | 心不全 | 68 | 29.19 | 17.71 | 7.4% | 84.82 | |
050050xx99100x | 狭心症 心臓カテーテル検査 | 57 | 3.00 | 3.01 | 1.8% | 70.88 | PDF |
050050xx99200x | 狭心症 心臓カテーテル検査(血管内超音波検査加算) | 36 | 3.42 | 3.15 | 0% | 73.67 | PDF |
050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 | 35 | 4.20 | 5.34 | 0% | 76.40 |
昨年に続き、今年も心臓カテーテル検査、経皮的冠動脈形成術、下肢動脈などの閉塞性動脈疾患の件数が増えてきました。
今後も患者さんにとって安全、安心な治療をいたします。
今後も患者さんにとって安全、安心な治療をいたします。
●脳神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990401 | 脳梗塞 発症3日目以内 JCS10未満 エダラボン | 62 | 41.48 | 16.13 | 16.1% | 72.92 | |
010230xx99x00x | てんかん | 22 | 16.09 | 7.10 | 9.1% | 70.18 | |
010060x2990201 | 脳梗塞 発症3日目以内 JCS10未満 リハビリ | 18 | 45.72 | 16.16 | 5.6% | 78.72 | |
010060x2990411 | 脳梗塞 発症3日目以内 JCS10未満 エダラボン 副傷病1あり | 17 | 39.35 | 18.24 | 35.3% | 76.06 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 | 15 | 12.27 | 6.22 | 0% | 77.07 |
急性期病院という当院の性格上、脳梗塞の発症3日以内の症例が大多数をしめており、地域人口の高齢化によって、平均年齢も上昇し、脳梗塞のタイプも変化しています。一過性脳虚血発作も脳梗塞に準じて治療します。
転院率が低いのは院内に回復期リハビリテーション病棟があるためです。
後期高齢者が多く、嚥下障害を合併し、誤嚥性肺炎を起こすことが多くなっています。
てんかん重積などの患者さんの診察治療や免疫介在性・炎症性ニューロパチーの症例も多く当院での入院治療をおこなっています。
転院率が低いのは院内に回復期リハビリテーション病棟があるためです。
後期高齢者が多く、嚥下障害を合併し、誤嚥性肺炎を起こすことが多くなっています。
てんかん重積などの患者さんの診察治療や免疫介在性・炎症性ニューロパチーの症例も多く当院での入院治療をおこなっています。
●腎臓内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 30 | 22.63 | 20.84 | 20.0% | 83.80 | |
050130xx99000x | 心不全 | 25 | 18.24 | 17.71 | 8.0% | 83.96 | |
110280xx99000x | 慢性腎不全 | 20 | 11.70 | 11.67 | 5.0% | 69.25 | |
110280xx02x00x | 慢性腎不全 内シャント設置術 | 14 | 6.71 | 8.48 | 0% | 72.50 | |
110280xx99010x | 慢性腎不全 人工腎臓(その他) | 12 | 16.83 | 14.23 | 0% | 69.58 |
当科では、慢性腎不全の教育を保存期教育入院のクリニカルパスを使用し行っております。
慢性腎不全の精査や治療を行っております。
新規血液透析導入を行い、透析導入指導を行っております。
透析導入のひと月から数か月前に血液透析導入準備として、内シャント設置術施行をおこなっております。
透析患者さんに多い合併症である肺炎や心不全や感染症合併患者さんなど内科的治療も当科で対応しております。
慢性腎不全の精査や治療を行っております。
新規血液透析導入を行い、透析導入指導を行っております。
透析導入のひと月から数か月前に血液透析導入準備として、内シャント設置術施行をおこなっております。
透析患者さんに多い合併症である肺炎や心不全や感染症合併患者さんなど内科的治療も当科で対応しております。
●内分泌内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100070xx99x100 | 2型糖尿病 末梢循環不全なし インスリン製剤 | 43 | 14.26 | 13.72 | 2.3% | 61.40 | PDF |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 33 | 35.88 | 20.84 | 36.4% | 84.58 | |
100071xx99x100 | 2型糖尿病 末梢循環不全あり インスリン製剤 | 33 | 17.64 | 14.10 | 0% | 66.45 | PDF |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | 22 | 18.18 | 12.58 | 9.1% | 77.05 | |
100071xx99x110 | 2型糖尿病 末梢循環不全あり インスリン製剤 副傷病あり | 16 | 18.13 | 14.74 | 6.3% | 70.00 | PDF |
内分泌内科の症例で最も多いものは、糖尿病の教育・合併症の精査・血糖コントロール目的での入院です。入院中に行った検査結果や血糖値を見つつ、治療方針を決めていきます。糖尿病治療の中心は通常の生活にあるのですが、入院し、精査することで、その方の病態をつかみ、適切な治療方法が提案できると考えています。また、術後感染症のリスクを減らす目的で、まず当科で入院をし、血糖値を安定させてから眼科や外科などで手術を行う場合もあります。
●外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア ヘルニア手術、腹腔鏡下ヘルニア手術 | 88 | 4.98 | 4.85 | 0% | 69.48 | PDF |
060150xx03xxxx | 急性虫垂炎 虫垂切除術、腹腔鏡下虫垂切除術 | 51 | 4.94 | 5.45 | 0% | 43.29 | PDF |
060210xx99000x | 腸閉塞 | 38 | 7.61 | 8.89 | 0% | 71.74 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 38 | 7.18 | 7.13 | 0% | 64.29 | PDF |
060035xx01000x | 結腸の悪性腫瘍 結腸切除術、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍手術 | 33 | 17.52 | 15.02 | 0% | 72.00 | PDF |
鼠径ヘルニア、虫垂炎、腸閉塞、胆嚢炎の症例が多く、低侵襲な腹腔鏡での手術が多くの症例で行われています。
入院患者の約7割が手術症例で大腸癌、胃癌、乳癌の症例も多く入院しています。
入院患者の約7割が手術症例で大腸癌、胃癌、乳癌の症例も多く入院しています。
●整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿骨骨折 骨折観血的手術、人工骨頭挿入術 | 148 | 29.80 | 25.94 | 69.6% | 81.60 | |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 骨折観血的手術 | 41 | 2.54 | 5.54 | 0% | 63.54 | |
160835xx01xxxx | 脛骨・腓骨骨折 骨折観血的手術 | 23 | 23.22 | 21.59 | 39.1% | 58.57 | |
160690xx99xx0x | 胸椎・腰椎骨折損傷 | 22 | 26.09 | 19.40 | 72.7% | 82.77 | |
07040xxx01xxxx | 変形性股関節症 人工関節置換術 | 17 | 40.59 | 21.53 | 11.8% | 63.53 |
高齢化に伴い、海部医療圏もその例外ではなく大腿骨近位部骨折・椎体骨折・橈骨遠位端骨折など高齢者に多くみられる骨折の入院症例数が増加しています。
●形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂症 眼瞼下垂手術 | 21 | 6.81 | 3.10 | 0% | 74.62 | |
180060xx97xxxx | 性状不詳の腫瘍 皮膚、皮下腫瘍摘出術 | 12 | 3.58 | 6.39 | 0% | 50.92 | |
080150xx97xxxx | 陥入爪 陥入爪手術 | - | - | 4.77 | - | - | |
080007xx010xxx | 皮膚の良性腫瘍 皮膚、皮下腫瘍摘出術 | - | - | 4.01 | - | - | |
020320xx97xxxx | 眼瞼、涙器、眼窩疾患 手術あり | - | - | 3.27 | - | - |
形成外科では眼瞼下垂症、皮膚皮下腫瘍(良性、悪性)、陥入爪の治療などを多く行っています。
眼瞼下垂症では術後の処置に不安があり、抜糸まで入院を継続されるご高齢の患者さんが多いため、平均在院日数が長くなっています。
皮膚皮下腫瘍は年齢、腫瘍の大きさ、部位に応じて麻酔を選択し、摘出後の欠損の大きさによって植皮術や皮弁形成術を追加します。
皮膚悪性腫瘍は70歳以上の顔面に多く、摘出範囲が大きければ植皮術や局所皮弁形成術を行います。軟部良性腫瘍は30歳以上で皮下脂肪腫が多く、大きさは様々です。入院期間は1週間前後となります。少数ですが筋層内の脂肪腫や四肢の軟部良性腫瘍等も扱います。陥入爪は出血のリスクのある患者さんの場合1泊2日入院で行っています。当科は手術や安静目的の短期入院のことが多く、転院はほとんどありません。
眼瞼下垂症では術後の処置に不安があり、抜糸まで入院を継続されるご高齢の患者さんが多いため、平均在院日数が長くなっています。
皮膚皮下腫瘍は年齢、腫瘍の大きさ、部位に応じて麻酔を選択し、摘出後の欠損の大きさによって植皮術や皮弁形成術を追加します。
皮膚悪性腫瘍は70歳以上の顔面に多く、摘出範囲が大きければ植皮術や局所皮弁形成術を行います。軟部良性腫瘍は30歳以上で皮下脂肪腫が多く、大きさは様々です。入院期間は1週間前後となります。少数ですが筋層内の脂肪腫や四肢の軟部良性腫瘍等も扱います。陥入爪は出血のリスクのある患者さんの場合1泊2日入院で行っています。当科は手術や安静目的の短期入院のことが多く、転院はほとんどありません。
●脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x01x | 頭蓋(内)損傷 慢性硬膜下血腫洗浄術 副傷病あり | 18 | 21.83 | 23.22 | 38.9% | 83.56 | PDF |
010040x099000x | 脳内出血 JCS10未満 | 17 | 25.06 | 18.81 | 35.3% | 64.71 | |
010040x199x00x | 脳内出血 JCS10以上 | 14 | 15.93 | 20.96 | 50.0% | 77.36 | |
010030xx9910xx | 未破裂脳動脈瘤 動脈造影カテーテル法 | 12 | 2.00 | 3.01 | 0% | 66.58 | |
160100xx99x01x | 頭蓋(内)損傷 副傷病あり | 12 | 26.17 | 21.73 | 66.7% | 84.42 |
当院では、頭部外傷および軽微な外傷の後、頭部に血がたまる慢性硬膜下血腫という病気が多いです。
手術を施行すると、症状は改善されますが、手術後自宅での生活に不安がある患者さんは、地域包括ケア病棟へ転棟します。
手術後の支援病床を活用することで、脳神経外科病棟での在院日数を減らし、患者さんの支援をおこなっています。
また血管内治療のための評価検査を入院で行っております。
手術を施行すると、症状は改善されますが、手術後自宅での生活に不安がある患者さんは、地域包括ケア病棟へ転棟します。
手術後の支援病床を活用することで、脳神経外科病棟での在院日数を減らし、患者さんの支援をおこなっています。
また血管内治療のための評価検査を入院で行っております。
●産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術、子宮筋腫摘出術等 | 31 | 9.84 | 9.71 | 0% | 49.00 | PDF |
120010xx99x70x | 卵巣の悪性腫瘍 ベバシズマブ | 15 | 3.00 | 4.27 | 0% | 64.67 | |
12002xxx01x0xx | 子宮の悪性腫瘍 子宮全摘、悪性腫瘍手術等 | 12 | 9.83 | 12.29 | 0% | 59.50 | PDF |
120070xx01xxxx | 卵巣の良性腫瘍 子宮附属器腫瘍摘出術等 | 11 | 10.09 | 10.11 | 0% | 45.09 | PDF |
12002xxx02x0xx | 子宮の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 | - | - | 3.13 | - | - | PDF |
当院では子宮、卵巣、膣の良性疾患、悪性疾患の入院、手術、化学療法等の治療を行っています。
●眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障 水晶体再建術 片眼 | 260 | 2.00 | 2.78 | 0.8% | 77.86 | PDF |
020220xx97xxx0 | 緑内障 緑内障手術 | - | - | 7.53 | - | - | |
020110xx97xxx1 | 白内障 水晶体再建術 両眼 | - | - | 5.09 | - | - | |
020110xx99xxxx | 白内障 手術なし | - | - | 2.66 | - | - | |
020250xx97xxxx | 結膜の障害 手術あり | - | - | 3.08 | - | - |
当院眼科の入院はほぼ全て白内障手術関連となっており、入院期間は日帰り入院と1泊2日入院から選択が可能です。80代、90代のご高齢の方でも手術が可能です。
また、呼吸機能などに問題がなければ、局所麻酔での手術が困難な患者さんの場合、全身麻酔での手術も可能です。
両眼とも手術を受けられる患者さんは、保険診療の関係から、片眼の手術後に一旦退院し、後日再入院して反対側の眼の手術を受ける形になります。白内障手術によって視機能が改善することで、日常生活動作(ADL)や認知機能の改善も期待出来ることが多いです。
退院後の通院は、患者さんのご希望に応じて術後早期にお近くの眼科にご紹介することも可能です。また、その他、外眼部の小手術も必要に応じて行っております。
なお、昨年度まで手術室で行っておりました硝子体注射は、今年度から眼科外来で行うことが可能となり、治療に必要な待ち時間が大幅に短縮しました。
また、呼吸機能などに問題がなければ、局所麻酔での手術が困難な患者さんの場合、全身麻酔での手術も可能です。
両眼とも手術を受けられる患者さんは、保険診療の関係から、片眼の手術後に一旦退院し、後日再入院して反対側の眼の手術を受ける形になります。白内障手術によって視機能が改善することで、日常生活動作(ADL)や認知機能の改善も期待出来ることが多いです。
退院後の通院は、患者さんのご希望に応じて術後早期にお近くの眼科にご紹介することも可能です。また、その他、外眼部の小手術も必要に応じて行っております。
なお、昨年度まで手術室で行っておりました硝子体注射は、今年度から眼科外来で行うことが可能となり、治療に必要な待ち時間が大幅に短縮しました。
●耳鼻いんこう科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 32 | 5.03 | 5.45 | 0% | 38.31 | PDF |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 32 | 5.13 | 5.01 | 0% | 67.25 | PDF |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 18 | 5.78 | 7.80 | 0% | 17.78 | PDF |
030430xx97xxxx | 滲出性中耳炎 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 | 15 | 2.00 | 3.16 | 0% | 4.40 | PDF |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 12 | 8.08 | 6.80 | 0% | 42.83 | PDF |
当院での入院は2次医療的疾患が主体を占めています。入院が必要だと判断されれば、速やかに入院管理とし、早期の軽快退院を目指しています。
患者さん一人ひとりの症状に合わせたきめ細かい対応を心がけています。
患者さん一人ひとりの症状に合わせたきめ細かい対応を心がけています。
●皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 蜂窩織炎、丹毒 | 38 | 11.45 | 12.55 | 2.6% | 64.82 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 31 | 7.00 | 9.00 | 0% | 71.45 | PDF |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍 皮膚悪性腫瘍切除術、全層植皮術等 | 14 | 4.64 | 7.90 | 0% | 82.36 | PDF |
080080xxxxxxxx | 痒疹、蕁麻疹 | 13 | 4.08 | 6.36 | 0% | 50.31 | |
080100xxxx0xxx | 薬疹、中毒疹 | 13 | 7.54 | 10.81 | 0% | 56.08 |
細菌やウイルス感染症、湿疹皮膚炎群、薬疹、類天疱瘡といった薬物療法を主体として治療する疾患から皮膚の良性腫瘍や皮膚悪性腫瘍の手術まで幅広い疾患に対して入院診療を行っています。
褥瘡に関しては毎週火曜日午後2時から専門外来で対応しております。
水泡性類天疱瘡への免疫グロブリン療法(IVIG)も施行しています。
尋常性乾癬に対する生物学的製剤の内服と注射を行い、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、化膿性汗腺炎に対する生物学的製剤への注射も行っております。
褥瘡に関しては毎週火曜日午後2時から専門外来で対応しております。
水泡性類天疱瘡への免疫グロブリン療法(IVIG)も施行しています。
尋常性乾癬に対する生物学的製剤の内服と注射を行い、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、化膿性汗腺炎に対する生物学的製剤への注射も行っております。
●泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11012xxx040x0x | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 40 | 2.05 | 2.64 | 0% | 58.70 | PDF |
110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 前立腺針生検法 | 36 | 2.03 | 2.49 | 0% | 71.31 | PDF |
110310xx01xx0x | 腎臓、尿路感染症 経尿道的尿管ステント留置術 | 24 | 18.08 | 14.40 | 20.8% | 73.17 | |
110070xx02020x | 膀胱の悪性腫瘍 膀胱悪性手術(経尿道的手術) 化学療法 | 18 | 6.22 | 7.25 | 0% | 78.06 | PDF |
110070xx0200xx | 膀胱の悪性腫瘍 膀胱悪性手術(経尿道的手術) | 17 | 6.76 | 7.07 | 0% | 77.71 | PDF |
腎、尿管結石に対する低侵襲の体外衝撃波結石破砕術を施行しています。
検診が普及し発見されることが多くなった前立腺癌の検査を1泊2日で施行しています。
腎臓の感染や他科疾患による腎不全などに対し尿管ステント留置術を迅速に施行しています。
膀胱癌に対する内視鏡的手術を積極的に行っています。
検診が普及し発見されることが多くなった前立腺癌の検査を1泊2日で施行しています。
腎臓の感染や他科疾患による腎不全などに対し尿管ステント留置術を迅速に施行しています。
膀胱癌に対する内視鏡的手術を積極的に行っています。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 25 | - | 11 | 23 | - | 21 | 1 | 8 |
大腸癌 | 26 | 28 | 25 | 24 | - | 21 | 1 | 8 |
乳癌 | 27 | 18 | - | - | - | - | 1 | 8 |
肺癌 | - | 11 | 13 | 48 | 28 | 26 | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
胃癌は、検診発見の早期癌に対しては内視鏡による治療や、腹腔鏡下手術を実施しています。症状発現後の進行癌に対しては開腹手術+抗がん剤治療を行っています。切除不能進行再発癌に対しては化学療法を行っています。
大腸癌は局所進行癌以外は腹腔鏡下手術が行われています。リンパ節転移や遠隔転移を伴うStage Ⅲ、Ⅳ症例に対しては手術のみでなく、化学療法を併用し治療を行っています。化学療法は主に外来で行っています。
乳癌は自己発見が可能な癌であり(検診も含めて)、比較的早期に見つかっています。再発時には外来においてホルモン、化学療法を行いますが、症状が進行すれば入院治療を行っています。
切除可能な肺癌は診断後に専門施設に紹介しています。術後補助療法の必要なStage Ⅲや、受診時に遠隔転移を認めるStage Ⅳに対しては入院にて抗癌剤治療を行っています。
肝癌はウイルス性肝炎に対する治療薬の進歩により減少しています。限局していれば肝機能を考慮し、肝切除術を行いますが、Stageの進んだものが多く、全身化学療法、化学塞栓療法などで治療しています。
進行再発症例に対しては手術単独での治癒は困難であり、抗がん剤治療が行われる事が多い。癌に対する治療と並行して症状緩和のための治療(緩和医療)も同時に行われており、病状、予後の状態により緩和ケア病棟も利用しています。
大腸癌は局所進行癌以外は腹腔鏡下手術が行われています。リンパ節転移や遠隔転移を伴うStage Ⅲ、Ⅳ症例に対しては手術のみでなく、化学療法を併用し治療を行っています。化学療法は主に外来で行っています。
乳癌は自己発見が可能な癌であり(検診も含めて)、比較的早期に見つかっています。再発時には外来においてホルモン、化学療法を行いますが、症状が進行すれば入院治療を行っています。
切除可能な肺癌は診断後に専門施設に紹介しています。術後補助療法の必要なStage Ⅲや、受診時に遠隔転移を認めるStage Ⅳに対しては入院にて抗癌剤治療を行っています。
肝癌はウイルス性肝炎に対する治療薬の進歩により減少しています。限局していれば肝機能を考慮し、肝切除術を行いますが、Stageの進んだものが多く、全身化学療法、化学塞栓療法などで治療しています。
進行再発症例に対しては手術単独での治癒は困難であり、抗がん剤治療が行われる事が多い。癌に対する治療と並行して症状緩和のための治療(緩和医療)も同時に行われており、病状、予後の状態により緩和ケア病棟も利用しています。
4.成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 59 | 17.80 | 70.05 |
中等症 | 223 | 31.80 | 79.11 |
重症 | 29 | 31.59 | 79.76 |
超重症 | 6 | 55.33 | 83.00 |
不明 | - | - | - |
市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎です。重症度は以下の5つの指標、1)高齢、2)腎機能障害や脱水、3)低酸素血症、4)意識障害、5)血圧低下、の項目数によって分類されます。軽症は項目数0、中等症は1~2項目、重症は3項目、超重症は4~5項目を満たす場合です。
軽症は外来治療を選択する場合があるため、入院では中等症の割合が最も多くなります。平成30年度は平成29年度と比較して、軽症が微増し、中等症が増加し、重症が減少し、超重症が増加しました。重症と超重症は平均年齢が80歳以上であり、高齢になるとともに重症化する傾向にあります。当院では、重症と超重症の両者をあわせて全体の約29%を占めています。
軽症は外来治療を選択する場合があるため、入院では中等症の割合が最も多くなります。平成30年度は平成29年度と比較して、軽症が微増し、中等症が増加し、重症が減少し、超重症が増加しました。重症と超重症は平均年齢が80歳以上であり、高齢になるとともに重症化する傾向にあります。当院では、重症と超重症の両者をあわせて全体の約29%を占めています。
5.脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 191 | 54.42 | 77.27 | 26.70% |
その他 | 12 | 47.50 | 79.42 | 16.67% |
脳梗塞とは頭蓋内で脳を還流する血管が閉塞し、急激に神経症状を発現するものです。
高血圧、糖尿病、高脂血症、高齢化による心房細動が大きな危険因子となっています。
当院の性格上3日以内発症の脳梗塞が大部分です。
一過性脳虚血発作もガイドラインに従い治療し、脳梗塞への進展を予防します。
高血圧、糖尿病、高脂血症、高齢化による心房細動が大きな危険因子となっています。
当院の性格上3日以内発症の脳梗塞が大部分です。
一過性脳虚血発作もガイドラインに従い治療し、脳梗塞への進展を予防します。
6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
●消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 107 | 0.18 | 1.25 | 0% | 68.51 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 66 | 2.03 | 21.18 | 4.5% | 78.05 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) | 33 | 2.00 | 7.27 | 6.1% | 70.21 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) | 20 | 0.85 | 1.55 | 5.0% | 69.55 | |
K682-2 | 経皮的胆管ドレナージ術 | 18 | 1.83 | 14.72 | 0% | 71.72 |
大腸内視鏡検査でポリープが見つかった場合には、良性でも腺腫であれば内視鏡的切除の対象となります。ごく小さなポリープの場合を除き、切除後は1泊入院して出血や穿孔がないか経過を見ます(大腸ポリープ切除術)。膵癌や胆管癌などの悪性腫瘍や、結石による胆管閉塞を生じた場合や、閉塞性胆管炎を生じている場合、内視鏡を用いた胆道ドレナージ(胆道ステント留置術)で対応します。胆管結石の場合には、状態が落ち着いてから内視鏡を用いて結石を除去します(乳頭切開術)。内視鏡的に胆道ドレナージできない場合や、胆のう炎がひどい場合には、皮膚・肝臓を通じて胆管や胆のうにチューブを留置し体外へ胆汁を排出します(経皮的胆管ドレナージ)。
●循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 68 | 1.78 | 4.09 | 0% | 73.35 | PDF PDF |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 40 | 1.68 | 3.18 | 5.0% | 76.25 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 34 | 1.88 | 2.53 | 0% | 69.82 | PDF PDF |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 20 | 4.30 | 10.10 | 0% | 84.85 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) | 10 | 0.00 | 11.30 | 10.0% | 69.70 | PDF PDF |
病院スタッフの協力体制も整い、手術件数は年々増加しています。
患者さん一人ひとりの、症状、診察所見、生活状況、家族環境などを把握して、その方にとって最も適切な検査(心臓超音波、トレッドミル心電図、冠動脈CT、心筋シンチなど)、治療(薬剤内服治療、カテーテル治療、手術など)を一緒に検討し決定していきます。
患者さん一人ひとりの、症状、診察所見、生活状況、家族環境などを把握して、その方にとって最も適切な検査(心臓超音波、トレッドミル心電図、冠動脈CT、心筋シンチなど)、治療(薬剤内服治療、カテーテル治療、手術など)を一緒に検討し決定していきます。
●腎臓内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K610-3 | 内シャント設置術 | 23 | 3.74 | 6.70 | 0% | 72.65 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | - | - | - | - | - | |
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
血液透析施行するにあたって必要な、手首等の表面にある静脈と動脈を吻合する内シャント設置術を行っております。
透析導入後、内シャントに狭窄や閉塞などのトラブルを来たした際は、維持透析を継続させる為に経皮的シャント拡張術・血栓除去術などを必要時行っております。
透析導入後、内シャントに狭窄や閉塞などのトラブルを来たした際は、維持透析を継続させる為に経皮的シャント拡張術・血栓除去術などを必要時行っております。
●外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 65 | 2.12 | 4.55 | 0% | 63.35 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 58 | 1.43 | 2.83 | 0% | 69.72 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 49 | 0.59 | 3.31 | 0% | 42.98 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 34 | 6.35 | 17.18 | 5.9% | 73.03 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 32 | 1.44 | 1.94 | 0% | 67.34 |
表では腹腔鏡下胆嚢摘出術、鼠径ヘルニア手術、腹腔鏡下虫垂切除術が多いが、直腸癌、胃癌、乳癌の手術も多く行っています。
鼠径ヘルニアに対しては患者さんの希望で腹腔鏡手術と腰椎麻酔での前方アプローチ法を選択していただいています。
虫垂炎はほとんどの症例が腹腔鏡で行われています。また、大腸癌、胃癌手術の7割以上が腹腔鏡で行われています。
腹腔鏡手術は開腹手術と比較して術後の回復が早く、早期退院につながっています。
鼠径ヘルニアに対しては患者さんの希望で腹腔鏡手術と腰椎麻酔での前方アプローチ法を選択していただいています。
虫垂炎はほとんどの症例が腹腔鏡で行われています。また、大腸癌、胃癌手術の7割以上が腹腔鏡で行われています。
腹腔鏡手術は開腹手術と比較して術後の回復が早く、早期退院につながっています。
●整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 90 | 1.94 | 27.04 | 67.8% | 83.79 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 44 | 4.59 | 28.00 | 77.3% | 80.98 | |
K0462 | 骨折観血的手術(下腿) | 30 | 4.20 | 18.87 | 46.7% | 60.17 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 20 | 0.85 | 7.10 | 5.0% | 69.25 | |
K0731 | 関節内骨折観血的手術(股) | 20 | 0.90 | 22.85 | 55.0% | 77.05 |
大腿骨近位部骨折・橈骨遠位端骨折の症例数増加に伴い、手術件数においても大腿骨近位部・前腕骨の骨折観血的手術や股関節人工骨頭挿入術の件数が増えています。
入院早期より関連部署が連携し回復期病床を持つ病院への転院を進めることにより急性期病棟における入院期間短縮に努めています。
入院早期より関連部署が連携し回復期病床を持つ病院への転院を進めることにより急性期病棟における入院期間短縮に努めています。
●形成外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2191 | 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) | 18 | 0.50 | 6.11 | 0% | 73.22 | |
K0912 | 陥入爪手術(爪床爪母の形成を伴う複雑) | - | - | - | - | - | |
K0052 | 皮膚腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝~4㎝) | - | - | - | - | - | |
K0063 | 皮膚腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm~12cm) | - | - | - | - | - | |
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | - | - | - | - | - |
入院から手術までの日数は、大まかに、全身麻酔は前日入院、局所麻酔は当日午前入院としています。皮膚皮下腫瘍摘出術や皮膚悪性腫瘍切除術は年齢、腫瘍の大きさ、術式等で麻酔方法を選択しています。術後は安静目的の入院がほとんどで、術後の処置が困難で抜糸まで入院を継続されるご高齢の患者さんは在院日数が長くなっています。眼瞼下垂症手術は大半が局所麻酔での手術になります。陥入爪手術は1泊2日入院で行っています。当科はほとんどが手術目的の短期入院のため、転院は稀です。
●脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) | 19 | 1.32 | 21.11 | 36.8% | 85.47 | |
K1781 | 脳血管内手術(1箇所) | 13 | 0.92 | 16.15 | 0% | 67.38 | |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | 10 | 1.60 | 22.20 | 0% | 75.60 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | - | - | - | - | - | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - |
軽微な頭部打撲の後、約1-2ケ月で頭に血がたまる病気、慢性硬膜下血腫がもっとも多くなっています。入院は1週間程度ですが、術後在宅への不安がある場合、地域包括ケア病棟も活用できるシステムを活用しております。また当院では、ステント留置術やコイル塞栓術といった、血管内治療に力を入れています。また脳神経内科と連携し、血栓回収など、脳梗塞急性期の治療にも力をいれています。
より患者さんのニーズに合わせた治療を選択できるよう努めております。
より患者さんのニーズに合わせた治療を選択できるよう努めております。
●産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K877 | 子宮全摘術 | 37 | 1.08 | 8.68 | 0% | 50.46 | |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) | 11 | 1.18 | 7.82 | 0% | 38.18 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | - | - | - | - | - | |
K8721 | 子宮筋腫摘出(核出)術(腹式) | - | - | - | - | - | |
K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | - | - | - | - | - |
当院では子宮、卵巣の良性疾患の手術はもちろんのこと、悪性疾患の手術も行っています。
●眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) | 262 | 0.00 | 1.00 | 0.8% | 77.89 | |
K2682 | 緑内障手術(流出路再建術) | - | - | - | - | - | |
K2822 | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない) | - | - | - | - | - | |
K2683 | 緑内障手術(濾過手術) | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
眼科では、白内障に対する手術がほぼ全てとなっております。全例入院しての手術となっております。
その他手術も少数例ながら必要に応じ行っております。
その他手術も少数例ながら必要に応じ行っております。
●耳鼻いんこう科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K309 | 鼓膜(排液,換気)チューブ挿入術 | 22 | 0.00 | 1.32 | 0% | 4.32 | |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 18 | 0.94 | 5.78 | 0% | 27.17 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 13 | 1.00 | 6.08 | 0% | 42.23 | |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | - | - | - | - | - | |
K3892 | 喉頭・声帯ポリープ切除術(直達喉頭鏡) | - | - | - | - | - |
手術は耳鼻いんこう科領域の良性疾患が主体です。安全第一を心がけたうえで、術前術後の入院期間はなるべく短くなるように配慮しています。
この表には、外来で行う小手術は含まれていません。
この表には、外来で行う小手術は含まれていません。
●皮膚科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | 13 | 0.23 | 3.62 | 0% | 81.77 | |
K0053 | 皮膚腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm~) | - | - | - | - | - | |
K0022 | デブリードマン(100c㎡~3000c㎡) | - | - | - | - | - | |
K0063 | 皮膚腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm~12cm) | - | - | - | - | - | |
K0151 | 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(~25c㎡) | - | - | - | - | - |
基底細胞癌や有棘細胞癌などの皮膚悪性腫瘍や粉瘤、母斑、脂肪腫といった良性皮膚腫瘍の切除術、植皮術、皮弁形成術を行っています。
褥瘡や皮膚膿瘍などへの切開排膿やデブリードマンも行っています。
術後の観察、安全な対応が必要な患者さんは入院の上で、通院で対応のできる状態の患者さんについては日帰りで手術を行っています。
褥瘡や皮膚膿瘍などへの切開排膿やデブリードマンも行っています。
術後の観察、安全な対応が必要な患者さんは入院の上で、通院で対応のできる状態の患者さんについては日帰りで手術を行っています。
●泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 | 40 | 0.00 | 1.05 | 0% | 58.70 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術・電解質溶液利用) | 36 | 1.22 | 4.31 | 0% | 78.00 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 26 | 1.38 | 11.15 | 3.8% | 72.77 | |
K775 | 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 | - | - | - | - | - | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) | - | - | - | - | - |
腎、尿管結石に対する体外衝撃波結石破砕術が最も多く、体への負担は比較的軽く砕石効果もかなり期待できます。
次いで膀胱癌に対する経尿道的手術が多く、合併症が少なくするよう努めています。
泌尿器科疾患だけでなく、外科や産婦人科で必要な患者さんにも尿管ステント留置や腎瘻造設で治療のサポートをしています。
次いで膀胱癌に対する経尿道的手術が多く、合併症が少なくするよう努めています。
泌尿器科疾患だけでなく、外科や産婦人科で必要な患者さんにも尿管ステント留置や腎瘻造設で治療のサポートをしています。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 29 | 0.43% | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 17 | 0.25% |
異なる | 52 | 0.77% | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 23 | 0.34% |
異なる | 15 | 0.22% |
医療の質を改善するため、臨床上ゼロにすることはできない傷病のうちの4つの傷病名について示しております。入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発症率を示したものです。令和元年度はDICを伴う症例(重症患者)が増加しております。
手術や処置などでは合併症を起こさぬように細心の注意を払っております。
※手術・術後の合併症(180040)の傷病名内訳(患者数10未満は-(ハイフン)で表示)
後出血 -件、 手術創離開 -件、 縫合不全 -件、 カテーテル感染症 -件、 術後感染症 -件、 術後膿瘍 -件、 吻合部狭窄 -件、 術後合併症 -件、 術後瘻孔形成 -件、 カテーテル位置異常 -件 植込型カテーテルポート破損 -件
手術や処置などでは合併症を起こさぬように細心の注意を払っております。
※手術・術後の合併症(180040)の傷病名内訳(患者数10未満は-(ハイフン)で表示)
後出血 -件、 手術創離開 -件、 縫合不全 -件、 カテーテル感染症 -件、 術後感染症 -件、 術後膿瘍 -件、 吻合部狭窄 -件、 術後合併症 -件、 術後瘻孔形成 -件、 カテーテル位置異常 -件 植込型カテーテルポート破損 -件
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診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)(ファイル:3KB)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数(ファイル:213bytes)
成人市中肺炎の重症度別患者数等(ファイル:225bytes)
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)(ファイル:2KB)
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)(ファイル:301bytes)
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当院の令和元年度のDPC算定退院患者数は5,657人となっています。その中で、60歳以上の患者の割合は約79%にのぼり、地域社会の高齢化が表れています。