リハビリテーション室
最終更新日:2024年11月27日
理念
私たちリハビリテーションスタッフは院内の各職種、地域スタッフと連携しながら、早期の在宅復帰や社会復帰に向けて、入院から退院まで途切れなく各時期に必要なサポートをします。
役割
当院リハビリ室では地域の中核病院としての役割に沿って、急性期から早期介入し、患者さんの状態に合わせたリハビリを行なっています。
対象となる疾患
- 整形外科疾患(骨折など)
- 脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など)
- 内科疾患(肺炎など)の治療後の廃用症候群
- 心大血管疾患(急性心筋梗塞、心不全など)
- がん(乳がんなど)
- 外科手術後の廃用症候群
- 摂食・嚥下障害
- 緩和ケア病棟におけるリハビリテーション
外来リハビリの対象疾患
当院で手術された腕・手の骨折、心臓リハビリ、呼吸器リハビリ
当院入院加療後に直接自宅に退院された方に対しての失語症、高次脳機能障害、構音障害、摂食嚥下障害に対する言語聴覚療法
地域活動
- 近隣の市町村における健康移動教室で運動指導を行なっています。
- 津島市南文化センター(月1回)にて運動指導を行なっています。
- 藤まつり、スポーツフェスティバルなどで「リハビリ悩み相談」を行なっています。
- 津島市東地区子育て支援センターに言語聴覚士を(月4回)派遣し、言語発達相談を行なっています。
- 津島市立看護専門学校での運動器疾患や脳血管疾患等のリハビリの講義を行っています。
院内活動
- 糖尿病教室での運動指導を行なっています。
- 臨床実習生を受け入れています。
- 栄養サポートチーム(NST)回診に言語聴覚士が参加しています。
- 認知症サポートチーム(DST)回診に作業療法士が参加しています。
- 褥瘡回診に理学療法士が参加しています。
- 摂食嚥下支援チームに言語聴覚士が参加しています。
- 排尿ケアチームに理学療法士が参加しています。
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーション料1
- 運動器リハビリテーション料1
- 呼吸器リハビリテーション料1
- 廃用症候群リハビリテーション料1
- 心大血管疾患リハビリテーション料1
- がん患者リハビリテーション料
各種認定
- 日本理学療法士協会認定理学療法士(運動器:2名、脳卒中:2名、代謝:2名、循環:2名、呼吸1名)
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 糖尿病療養指導士
- 心臓リハビリテーション指導士
- 心不全療養指導士
- 腎臓リハビリテーション指導士
- 福祉住環境コーディネーター2級
- ケアマネージャー
- 介護福祉士
- LSVT法国際認定療法士(言語聴覚士)
- LMRVT法国際認定療法士(言語聴覚士)
- Manual Therapy(発声・嚥下障害)法国際認定資格(言語聴覚士)
- 認定言語聴覚士(失語・高次脳機能障害、摂食・嚥下障害、成人発声発語障害)
- 脳卒中療養相談士
- 日本作業療法士協会認定作業療法士
学会発表
発表年月 | 学会名 | 発表者 | 演題名 |
---|---|---|---|
2018年2月 | 日本嚥下医学会 | 言語聴覚士 |
嚥下内視鏡検査の有用性をより高める評価項目の検討 |
2018年9月 | 第52回日本作業療法学会 | 作業療法士 |
視床出血により前頭葉機能低下を呈し段階的にトイレ動作獲得が可能となった症例 |
2018年10月 | 第34回東海北陸理学療法学術大会 | 理学療法士 |
大腿骨近位部骨折患者の回復期リハビリテーション病棟退院時歩行自立と受傷前フレイルタイプとの関連(第1報) |
2018年10月 |
第34回東海北陸理学療法学術大会 |
理学療法士 |
大腿骨近位部骨折患者の回復期リハビリテーション病棟退院時歩行自立と受傷前フレイルタイプとの関連(第2報) |
2020年8月 | 第29回愛知県理学療法学術大会 | 理学療法士 |
下垂足に対する油圧式AFOの使用は運動耐用能や主観的満足度を高めるのか?―症例を通じた検討 |
2021年6月 | 第27回日本心臓リハビリテーション学術集会 | 理学療法士 |
手術適応のある重症機能性僧帽弁閉鎖不全症にリハビリ介入した一症例~術前のリスク管理に着目して~ |
2021年8月 | 第23回日本褥瘡学会 | 理学療法士 |
抑うつ症状を呈した仙骨部褥瘡患者に対して多職種連携を行いながら陰圧閉鎖療法と離床を行った一症例 |
2021年10月 | 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT) |
理学療法士 |
径カテーテル的大動脈弁置換術前後において他施設間シームレス心臓リハビリを導入した一例 |
2021年10月 | 第55回日本作業療法士学会 | 作業療法士 |
回復期・地域包括ケア病棟において家族の不安軽減によりADL要介助者の在宅復帰が可能となった2事例~不安チェックシートの使用から~ |
2021年10月 | 第37回東海北陸理学療法学術大会 | 理学療法士 |
乳癌胸椎転移に対する腫瘍切除・椎体後方固定術後に深部感覚障害を呈した1症例~感覚フィードバックに着目して~ |
2022年2月 | 日本嚥下医学会 | 言語聴覚士 |
嚥下内視鏡検査時の随意咳、指示理解、意識と急性期転帰時の経口摂取自立との関連:兵頭スコアとの同時検討 |
2022年6月 | 第28回日本心臓リハビリテーション学術集会 | 理学療法士 |
弁膜症の手術適応と判断された高齢患者における臨床転機とリハ実施歴に関する検討:症例シリーズ |
2022年10月 | 第27回日本基礎理学療法学会学術大会 | 理学療法士 |
予測可/否条件における異なる距離ステップ動作が予測的姿勢制御反応に与える影響に関する検証 |
2023年5月 | 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)第48回東海北陸地方会 | 理学療法士 |
超高齢ながらもAS心不全へのTAVI治療入院において独歩にて自宅退院が可能であった一症例 |
2023年5月 | 第31回愛知県理学療法学術大会 | 理学療法士 入江 修司、他 |
退院時運動耐容能低値の高齢症例に対する外来心臓リハビリテーションの一考察 |
2023年8月 | 第31回日本心血管インターベンション治療学会学術集会CVIT2023 | 理学療法士 |
微小血管狭心症が疑われる胸痛が外来心臓リハビリテーションにより改善した症例 |
2023年10月 | 第39回東海北陸理学療法学術大会 | 理学療法士 |
異なるステップ長および予測の有無がステップ動作時の予測的姿勢制御における重心動態に与える影響 |
2024年7月 | 第32回日本心血管インターベンション治療学会学術集会CVIT2024 | 理学療法士 入江 修司、他 |
外来心臓リハビリテーションにより微小循環障害が改善した運動習慣のない症例 |
2024年11月 | 第58回日本作業療法学会 | 作業療法士 |
回復期リハビリテーション病棟の作業療法士における多職種連携実践の現状と経験年数との関連 |
論文発表
発表年月 | 雑誌 | 発表者 | タイトル |
---|---|---|---|
2022年3月 | 第30巻 愛知作業療法11-15 | 作業療法士 |
回復期・地域包括ケア病棟において家族の不安軽減によりADL要介助者の在宅復帰が可能となった2事例~不安チェックシートの使用から~ |
2023年10月 | 基礎理学療法学26巻 | 理学療法士 |
予測可/否条件における異なる距離ステップ動作が予測的姿勢制御反応に与える影響 |
2024年4月 | 日摂食嚥下リハ会誌28巻 | 言語聴覚士 |
急性期入院患者における嚥下内視鏡検査時の随意咳、指示理解、意識レベルと経口摂取自立可否との関連-兵頭スコアとの同時検討- |
リハビリテーション室職員執筆の論文が「日摂食嚥下リハ会誌」に掲載されました。
【会誌名】
日摂食嚥下リハ会誌・第28巻1号
【投稿論文題名】
急性期入院患者における嚥下内視鏡検査時の随意咳、指示理解、意識レベルと、経口摂取自立可否との関連-兵頭スコアとの同時検討-
【著者名】
大嵜美菜子、山口亮、加賀祐紀
論文概要はこちらからダウンロードできます(PDF:143KB)
部門紹介
令和5年6月現在、リハビリテーション室には、理学療法士18名、作業療法士8名、言語聴覚士8名の総勢34名が配置されています。
理学療法:PT
脳卒中、骨折、肺炎や手術後の体力低下など、さまざまな原因により運動機能が低下した方に対して、医師の指示のもと訓練を行ないます。
関節可動域訓練、筋力訓練などの運動療法や、ベッドからの起き上がり、立ち上がり、歩くといった日常生活での基本的な動作能力の獲得・改善を目標に訓練を行ないます。
作業療法:OT
生活に障害のある方がより豊かな日常生活が送れるよう、作業活動を用いて支援するものです。身の回りの動作(食事・排泄・更衣・整容・入浴など)や家事動作(調理・洗濯・掃除など)、趣味や仕事などに対して、様々な作業活動を通じて訓練を行ないます。また、高次脳機能障害に対する評価及び訓練を実施しております。
言語聴覚療法:ST
ジェントルスティム
舌圧計
ポスティム
「話す」「聞く」「読む」という言葉の障害に対する訓練を行ない、日常コミュニケーション能力の獲得を目指しています。また食べ物を上手く飲み込むことができないといった「摂食嚥下障害」に対する評価・訓練を実施するとともに、その方に適した食事形態のアドバイスも行なっています。
なお当院では耳鼻いんこう科での聴力検査及び他の諸検査を言語聴覚士が担当しています。
摂食嚥下障害に対して嚥下治療器「ジェントルスティム」や「ポスティム」を導入しています。ジェントルスティムは嚥下の知覚機能に対して、ポスティムは嚥下の筋収縮運動に対しての改善が期待できます。また、舌の機能を評価する目的のため舌圧計も取り入れています。
検査について不明な点や心配なことがあればお気軽に医師や療法士にお尋ねください。
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