津島市民病院

放射線室

更新日:2025年4月10日

放射線室は、レントゲンやCT、MRI、RIなどの画像診断装置を用いて検査を行う部門です。
検査は診療放射線技師が担当しています。
放射線を利用する検査は被ばくを伴いますが、必要最小限で検査するよう努めておりますのでご安心ください。疑問や質問がありましたらお気軽にご相談ください。

理念

「思いやり(患者さんの気持ちになって)」

部門紹介

スタッフ

診療放射線技師 17名

個人取得資格

第一種放射線取扱主任者 1名
検診マンモグラフィー撮影認定診療放射線技師 5名
情報セキュリティアドミニストレーター 1名
救急撮影認定技師 1名
臨床実習指導教員 2名
磁気共鳴専門技術者 1名
医療情報技師 2名
診療情報管理士 1名
放射線管理士 1名
医療画像情報精度管理士 1名
PET認定技師 1名
心電図検定2級 2名
X線CT認定技師 2名
MCLSプロバイダー 1名
放射線機器管理士 1名
放射線被ばく相談員 1名
災害支援認定診療放射線技師 1名

施設取得資格

マンモグラフィ検診施設画像認定施設

検査予約・検査機器のご紹介

検査予約についてはこちらをご覧ください。

一般撮影(レントゲン)

一般撮影

デンタルX線撮影装置

一般撮影胸部

一般撮影胸部写真

一般撮影腰部

全身の骨や胸部・腹部のX線写真(レントゲン)を撮影する検査です。
一般撮影室は2部屋あります。フラットパネル型X線検出器の導入により、従来よりも被ばくを低減し高画質な写真を得られるようになりました。
その他に、歯科用撮影室には歯科専用のX線撮影装置(アーム型X線CT診断装置、デンタルX線撮影装置)を設置し、移動可能なX線撮影装置も有し、多様なX線撮影に対応しています。

アーム型X線CT診断装置

アーム型X線CT診断装置

歯科口腔外科系の撮影を行うCT診断装置です。
歯を含む顎の骨全体を撮影するオルソパントモグラフィー撮影や顎関節撮影に加え、立体的に歯や病変を描出できるコーンビームCT撮影の機能も搭載されました。
MAR(金属アーチファクト低減)処理などを行い、通常のCTと比較して被ばく線量が少なくなっています。
また、撮影範囲や診断目的により通常の医科用CTと使い分けて診断をしています。

撮影中は顔の周りを装置が回転しますので、指示があるまで動かないようにお願いします。
また、首から上の部分で外せる物(入れ歯、マスク、眼鏡、ネックレス、イヤリング、ピアス、ヘアピン、ペアゴムなど)は、すべて外していただきます。

アーム型X線CT診断装置写真

アーム型X線CT診断装置写真

移動型デジタル式汎用X線診断装置

移動型デジタル式汎用X線診断装置

撮影室などに来ることができない患者さんのために病棟、手術室、救急外来などへ移動して使用可能な撮影装置です。狭い病室などでも周囲の他の医療機器に干渉することなくスムーズに撮影できます。
装置一体型のワイヤレスFPD(平面検出器)システムを搭載しており、撮影データがワイヤレスで本体へ転送され、その場で撮影画像が確認できます。
また、バッテリーを搭載しているため停電、地震など災害時にも活用できます。

乳房撮影(マンモグラフィー)

乳房撮影(マンモグラフィー)

マンモグラフィ読影診断ワークステーション

マンモグラフィ技師

乳房のX線撮影をする検査です。撮影は必ず女性の診療放射線技師が行いますので、安心して検査をお受けください。
検査をリラックスして受けていただけるよう、撮影室を落ち着いたやさしい雰囲気にしています。また、専用の待合室でお待ちいただけます。
乳房を押しひろげて撮影しますので少々の痛みは伴いますが、患者さんに合った圧迫をしていきますのでご安心ください。
マンモグラフィーの撮影は、生理前など乳房の張った時期を避けていただくことをお勧めします。

マンモカンファレンス(マンモグラフィ読影)

毎週その週に撮影したマンモグラフィを全例外科医、診療放射線技師、臨床検査技師が読影会を行っています。超音波(エコー)、MRI、CT、細胞診などの検査も合わせて検討し画像診断の精度を担保できるようにしています。
当院はマンモグラフィ検診施設画像診断認定施設です。

マンモカンファ1

マンモカンファ2

X線透視

X線透視

X線透視

X線透視

X線画像を通して体内をリアルタイムに観察・撮影する検査です。
胃や大腸のバリウム検査が主な用途です。
また特殊な内視鏡検査やチューブ等の挿入など、体内を観察しながら処置を行う際にも使用します。
3台が稼働しています。全装置にフラットパネル検出器を導入し、被ばく量の低減と画質の向上を行いました。

透視Cアーム1

透視Cアーム2

Cアーム搭載型で、17×17インチの大視野フラットパネルディスプレイを搭載した透視装置も導入しており、従来に比べ、画像観察範囲が広くなりました。
検査の内容によりますが、アーム部分が回転するため、横向きや斜めなどの多方向からの透視・撮影が可能となり、動くことが困難な方でも無理なく検査する事が出来ます。
また、透視下で行う内視鏡併用検査(大腸内視鏡検査、内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査など)にも使用し、検査から治療まで幅広く利用しています。

CT検査

CT(128列)R5更新
CT診断装置(128列)

CTとは、「コンピュータ断層撮影」の略称です。X線を多方向から照射してデータを集めコンピュータで計算することで、体を輪切りにした画像を得ることができます。この検査により、体を切り開くことなく体内の観察をすることができます。
また、輪切り画像をワークステーションと呼ばれる高性能コンピュータで処理することで、立体画像(3D)を作成できます。これによってさらに診断に活用できる画像を提供することができます。
当院に導入されているCT診断装置は、従来よりも超高速に撮影できるため、常に動き続けている心臓の冠動脈を鮮明に撮影することができます。

CT診断装置
CT診断装置(64列)

寝台
低床寝台

カメラ
AI対応カメラ

MRI検査

RI検査

RI検査

MRI検査
2024年11月導入

MRI検査について

MRI(磁気共鳴画像)は、磁石と電波を利用して体内を画像化する検査で、X線を使用しないため被ばくの心配はありません。検査時間はおおよそ15~45分程度で、大きな音がしますが、痛みや危険はありません。
MRI装置は強力な磁石を使用するため、体内に金属(ペースメーカー、脳動脈瘤クリップなど)がある場合、検査を受けられないことがあります。また、金属製品や磁気に弱い物(時計、磁気カードなど)も持ち込めません。
検査の安全性を確保するため、事前にスタッフが確認いたしますので、ご不明な点はご相談ください。

2024年11月 MRI装置を導入しました

当院では、2024年11月にMRI装置MAGNETOM Avanto Fit BioMatrix を導入しました。この装置は、AI技術を用いて画質を向上させるとともに、検査時間を短縮し、患者さんの負担を軽減しています。また、映像システムを新たに導入することで、リラックスした環境で検査を受けていただけるよう工夫を施しました。

新装置の特長

AI技術による高画質な画像

このMRI装置は、AI(Deep Learning)技術により画像のノイズを抑え、より鮮明で詳細な描出が可能です。また検査時間の短縮により患者さんの負担も軽減されます。

映像システムによる快適な環境

新装置では、検査中に映像を楽しむことができるシステムを導入しました。あらかじめ用意した映像のほか、お持ちいただいたDVDも再生可能です。「映像のおかげで検査が楽だった」と好評をいただいています。

リラックスできる検査室

明るいMRI対応LEDランプを使用し従来の検査室よりも明るく開放的な空間を目指しつつ、落ち着いた内装に仕上げています。また、トンネル内への送風や外を見通せるミラーの設置など、閉塞感を和らげるための工夫を凝らしています。

検査装置の振り分けについて

当院では、検査内容に応じて最適なMRI装置を使用しています。どちらの装置で検査を行う場合でも、診断能力に差はありませんので、安心して検査をお受けください。

初めての方や閉所が苦手な方へ

MRIが初めてで不安という方や、閉所が苦手な方には、なるべく新装置での検査ができるよう配慮いたしますのでご相談ください。また、事前に装置を見学していただくことも可能です。

RI検査

RI検査

RI検査

RIとは、放射性同位元素の略称です。微量の放射線を放出する薬を注射・投与し、目的の臓器の働きや病気の有無を調べる検査です。検査時間は約30分程度で、検査台に横になっているだけです。検査の内容によっては、薬を投与後、数時間から数日おいて検査を行う場合があります。

血管撮影検査・血管内治療(アンギオ)

血管撮影検査・血管内治療(アンギオ)

血管撮影は、細いカテーテルという管を血管の中に挿入し、カテーテルの先端から造影剤を注入して脳・心臓・肝臓・子宮などの血管の形や、血液の流れなどを見て病変を診断する検査です。この装置を用いて血管内治療も行っています。血管の狭くなっている部分を拡げたり、動脈瘤にコイルという詰め物をして塞いだり、腫瘍の栄養血管を詰めて腫瘍の血流を遮断したりといった治療があります。患者さんは装置の寝台に乗ったまま安静にしていただきます。

骨塩定量測定(骨密度)

骨塩定量測定(骨密度)

骨塩定量測定(骨密度)

骨密度を測定する検査です。骨粗しょう症の診断を簡単に行うことができます。
目的部位にX線を当て、コンピュータ処理をして骨密度の測定・分析を行います。
当院では目的に応じて二種類の装置(腕の骨で測定する装置、腰と股関節の骨で測定する装置)を使い分けています。
検査時間は腕で約3分、腰と股関節で約10分ほどです。

正しい診断、より良い検査のためにご協力をお願いします。

胸部X線写真を撮影する時には装飾品を外し、ボタンやプリントなどのない薄い肌着一枚になっていただきます。
それはボタンや服のしわが写真に写って異物とならないようにするためです。
異物が写るとそれを病変と間違えたり、病変が隠れてしまったりするため、正しい診断の妨げとなってしまいます。
より良い検査のためにご協力をお願いします。

右の写真には、よくある異物が写っています(何個写っているかわかりますか?)

胸部レントゲン写真1

胸部レントゲン写真2

注:写真は人体等価ファントム(模型)を使用

正解は

胸部レントゲン写真3

6個です。

  1. ブラジャー
  2. ネックレス
  3. 使い捨てカイロ
  4. 磁気治療器
  5. 冷却ジェルシート
  6. 湿布

検査前にはもう一度異物になる様な物がないか確認をお願いします。
最近は女性用カップ付き肌着なども写る場合がありますので脱いでいただいています。
薄い肌着等ない場合は検査着をお貸しします。
分からない場合はお気軽にご相談ください。

胸部レントゲン写真4

寒い時期に多い異物として使い捨てカイロがあります。
使い捨てカイロの中には鉄粉が入っているため写真に良く写ります。
右の図は分かりやすい位置に張り付けたものです。

部位ごとのよくある異物

頭部:カツラ、ウイッグ、イヤリング、ピアス、ヘアピン、補聴器
胸部:ネックレス、ブラジャー、湿布、磁気治療器、胸ポケットの中身(カード、たばこ、ライター等)
腹部:腰椎コルセット、万歩計、湿布、腹巻の中身(お財布、お守り等)
腕:時計、ブレスレット、湿布
足:パワーアンクル、アンクレット、湿布

お問い合わせ

市民病院
電話番号:0567-28-5151(〒496-8537 愛知県津島市橘町3丁目73番地)
FAX:0567-28-5053