院長の部屋
「地域に必要とされ、なくてはならない病院」を目指して
院長メッセージ
新しい年を迎えて
明けましておめでとうございます。
コロナで開け、コロナで暮れた1年が終わる3度目の新しい年が始まりました。昨年夏に第7波として猛威を振るったコロナ感染症(オミクロン株)は12月以降再び急速に増加し、第8波となりました。コロナ感染症による重症化は少ないのですが基礎疾患のある方の感染が増え、入院を必要とする患者数が急速に増えました。また家庭内での感染が広まり、職員が感染または濃厚接触者となることで出勤できなくなり人手不足となり、医療提供体制に制限がかかることが出てきました。
当院はコロナ感染症が疑われる患者さんを受け入れ、検査を行い、必要であれば入院・治療を行ってきました。今第8波の真っただ中でコロナ専用病床を最大限活用し、対応しています。昨年末より日常生活において制限はかなり緩和されています。しかし、無症状や軽症患者が増え気づかぬうちに感染している可能性もありますので、病院内ではまだ制限を続けざるを得ない状況です。このような状況の中でも日常生活で注意することにより感染しにくくすることは出来ます。人と会ったり、話をするときはマスクを着用し、食事などマスクを外さなければならないときは距離をとる。換気のしにくい密閉された空間に長時間いない。家に帰ったときには手洗いをする。上記のことを行うことにより感染の危険性を減少させることは出来ると思いますが、完全に感染予防を行うことはできません。ワクチン接種も重症化予防はできますが感染予防はできないことも分かっています。Withコロナの時代にどう向き合うかみんなで考えていく必要があります。その先にコロナ前と同じではなくても、もっと自由な明るい未来が来ることを願っています。
一昨年よりACP(Advance Care Planning 人生会議)を院内及び院外に周知し、広める活動を行っています。この地域に住む人が最後まで自分らしく生きるために自分の考えを家族など周りの人にきちんと伝え、話し合うことが必要と考えています。まず話を始めてみませんか。
津島市民病院は急性期を主とした352床の病院です。急性期病棟は286床、地域包括ケア病棟が48床、緩和ケア病棟が18床です。急性期の患者さんを受け入れ、自宅に帰す。急性期医療が終わってもすぐに帰れない人は地域包括ケア病棟を介して安心して家に帰れることを目指します。
今後もこの地域に必要とされ、なくてはならない病院として認められるように努めていきます。
令和5年1月 津島市民病院長 神谷 里明
院長コラム(津島市広報紙「市制のひろば」隔月掲載)
ホスピタルズ・ファイルに院長のインタビュー記事が掲載されています。
全国の病院・総合病院・大学病院の総合情報サイト「ホスピタルズ・ファイル」のインタビュー取材を受け、その内容が掲載されています。(令和3年1月27日)
